2026.3-9
「この先10年でも20年でも想いを繋ぐ。」ベアーズレイが体現する、世界を獲るための『READY』
CHEER DANCE
働きながら、アスリートとして世界に挑戦する女性たちがいる。実業団チアダンスチーム「ベアーズレイ」。
株式会社ベアーズの正社員として働きながら、世界の頂点を目指す彼女たちは、限られた時間の中でどのように自らを研ぎ澄ませているのか。
本番のわずか2分間のために、すべてを懸けて積み上げるベアーズレイの「覚悟」の証がそこにはあった。4月に行われる世界大会を目前に控え、3人のチアダンサーが語った、勝利への方程式と心の深層に迫る。
「背中で語り、心の壁を壊す」— 富田英里香選手の覚悟
チームの礎を築いてきた初期メンバーであり、この春で所属9年目を迎える富田英里香選手。彼女は、チーム内で「お母さん的存在」と慕われる、精神的な支柱だ。
前回の世界大会では初出場で3位という快挙を成し遂げながら、彼女の心に満足はなかった。
「ここで留まってはいけない、もっとベアーズレイを強くしたい」。その想いが、一度は頭をよぎった「引退」の二文字を打ち消し、再び世界への挑戦へと彼女を突き動かした。
勝負の瞬間、富田選手が最も重要視しているのは、「絶対にひかない」という強い意志。
0.01点を争うシビアな競技の世界では、わずかな迷いや不安が指先の震えや表情に現れ、それが瞬時に減点へと繋がる。
「後悔がないように、全力でやりきる」。言葉にすれば簡単だが、それを実行するためには、日々の練習で自分を極限まで追い込み、不安を一つずつ潰していく『READY』が不可欠だ。
また、彼女は「スキル以上に、心の中と動きがリンクしているか」を常に自問自答しているという。仕事も競技も共にする仲間だからこそ、心の壁を取り払い、お互いの距離を極限まで近づける。
言葉ではなく背中で、そしてダンスで後輩たちに想いを託す。その重みのある一挙手一投足、世界一の座を手繰り寄せるための確固たる準備だ。
「成功の記憶を、身体に刻み込む」— 表現者・森歩美選手の執念
かつて病によって、競技や仕事が思うようにいかない時期があった。前回(2023年)の世界大会は、直前で体調を崩し出場できなかった。
「私はいつも“完璧じゃないといけない”と、どこかで自分を追い込んでいたんです」
そんな彼女に、コーチやチームからかけられた「もっと幸せを感じていいんだよ」という言葉。それが彼女の生き方と、ダンスへの向き合い方を一変させたという。
森選手の練習は、徹底した「成功体験」の積み重ねだ。自主練習では3時間みっちり身体を動かす。
特に「成功という経験を極力多く作りたい」と一つの技を10回連続で成功させるという練習に取り組んでいる。また、バレエの要素が必要なジャズ部門において、「練習中だけでなく、階段を上る時や仕事をしている時も、常にチアダンサーである自覚を持って、笑顔や身体の線、筋肉の動きに気を付けている」と話す通り、日常のあらゆる瞬間で姿勢や身体に意識を向けている。
かつての悔しさを「次はもっとできる」というワクワクへと昇華させ、仲間と共に世界の舞台へ立つ。そのための『READY』は、今、かつてない精度で整いつつある。
「究極のシンクロを、パッションの先に」— キャプテン・深谷向日葵選手のビジョン
「ダンスは、私に想像もできなかった素晴らしい体験を与えてくれる存在です」と語るのはキャプテンの深谷向日葵選手だ。
彼女が見据えているのは、170センチを超える海外の強豪チームが放つ、圧倒的なフィジカルとパワーに対抗するための「日本独自の強み」。
彼女が追求するのは、単に形を合わせるだけの「揃える」のもう一歩先。指先一つひとつの向き、ジャンプ中の動きや空気感までを完璧に一致させる。「動きを合わせようとすると、小さくなってしまったり、なんとなく観客に違和感を与えてしまうことがある。
私たちが大切にしているのは、全員が全力で身体を振り、エネルギーを爆発させた結果、タイミングも角度も必然的に揃っているという状態なんです」その一貫性は、普段から徹底されている。大会に向かう空気感を共有するため、全員が同じタイミングで集合し、同じタイミングで準備を始める。
仕事とダンス。同じ時間を過ごす仲間として、日常からリズムを合わせることこそが、戦いへのルーティンであり『READY』だ。
「自信を持って世界に挑むためにも、まずは目の前の国内大会で、結果を出す」。その明確なステップを一つずつ確実に踏み越えていく覚悟が、キャプテンとしての言葉に強い説得力を与える。
「準備の先にある、まだ見ぬ景色へ」
富田選手の包容力、森選手の執念、そして深谷選手の統率力。
それぞれの『READY』が、実業団チームという唯一無二の絆によって束ねられ、ベアーズレイの繊細なエネルギーへと変わっていく。
彼女たちが目指すのは、ただのメダルではない。
まだ前例のない道なき道を開拓する、デュアルキャリア。「まっすぐに夢を追いかけ、輝く女性になる」というチーム理念を胸に、世界の舞台、眩しいライトの下で彼女たちが放つ輝きは、これまでのすべての道のりの果てに掴み取った確信に満ちたものになるはずだ。
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