2025.02-17
命名「部活」、日本の部活生ためのスポーツブラ。UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU
WOMEN

汗ニモマケズ、揺レニモマケズ、擦れにも蒸れにも負けず、丈夫でいながらよく伸縮し、競技の質を落とさない、そんなスポーツブラが誕生した。UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU。部活を頑張るすべての女性アスリートのための一着である。

UA ARMOUR BRA FOR BUKATSUは、ネーミングの通り、部活生の声を集め、日本で企画されたスポーツブラ。日本人の体形に合わせてデザインされ、運動時もずれにくく、毎日の洗濯も楽なパッド一体タイプを採用するなど、部活生を応援する工夫が数多くなされている。

トレーニングから試合まで対応するミディアムタイプのサポート力を備え、背面のアームホールが大きく動きを妨げないレーサーバック仕様を採用。アンダーバンドと背面のメッシュ素材はバツグンの伸縮性で、着脱しやすく様々な体形にもフィットする。

UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU/部活生の声を集め、部活生のために日本で開発されたスポーツブラ。ミディアムサポート、カップ一体タイプ。カラーは、ブラック、ホワイト、キャッスルロック(グレー)の3色展開。サイズは、S~XLの4サイズ展開。価格は、部活生に優しい3,960円(税込)。

スポーツの現場で、アスリートの生の声を集める。

『UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU』の発売は2025年2月。そこから時を戻すこと約4ヶ月、開発に携わったドームの山下かおるは、晩秋の菅平高原(長野県上田市)にいた。山下は、日本でアンダーアーマーを展開するドームの商品開発担当者として、菅平での新商品のプロモーションや講演に立ち会うため“スポーツ合宿の聖地”菅平を訪れていたのである。

菅平でのイベントは、東日本エリア各地の女子サッカーの強豪校を集めたフェスティバル(大規模なサッカーイベント)。このフェスがユニークなのは、3日間のトーナメント戦だけでなく、走力を上げるスプリント講座やウィメンズクリニックなどの盛りだくさんな内容にある。山下が立ち合ったこの晩は、講師に女性のドクターを迎え、ウィメンズクリニック(講演)が行われていた。

ウィメンズクリニックの後は、女性アスリートのパフォーマンスに大きな影響を与えるスポーツブラについてのレクチャー。バストの構造解説から、部活生たちのバストに関する悩みに寄り添い、競技力向上のためにもスポーツブラを着用する重要性を説く。山下の目的は、このレクチャーの前後の『UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU』のサンプル試着で、高校生の生声を聞くことにあった。

やました・かおる/アンダーアーマーを日本で展開するドームでは、MD(マーチャンダイジング)のウィメンズ部門を統括。UA ARMOUR BRA FOR BUKATSUの商品企画と開発に携わる。ヨガのインストラクターの資格を持ち、ヨガやランニングなどを通じたセルフメディテーションを日課にしている。

強みは、フィット感。

「アンダーアーマーのスポーツブラの強みは、フィット感です。細かく言葉にするのが難しいのですが、着けていてストレスがありません。締め付け感もなく、汗がスグに乾き、キツ過ぎず揺れを抑えます。こうした感覚をひと言で表すと、フィット感になります。今回の菅平でのサンプリングでも、部活生たちから“フィット感が良い”という声をたくさん貰えました」(山下)

1996年にアメリカで生まれたアンダーアーマーは、ユニフォームなどの下に着るベースレイヤーと呼ばれるウェアが出発点。適度な着圧を持つコンプレッションが効いたベースレイヤーを着ることで、筋肉の過剰な振動が抑えられ、高いパフォーマンスが維持できる。それまでの常識を覆すアンダーアーマーのベースレイヤーは、またたく間に世界中のアスリートたちが愛用するようになった。

「女性にとって、コンプレッションウェアの下に身に着けるスポーツブラは、まさにベースレイヤーです。『UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU』は、ジョグを含めたランニングや筋力トレーニングはもちろん、テクニカルな練習や試合でも着用いただけます。スポブラを1日中つけている部活生もいるので、長時間の着用でもストレスにならない着け心地に仕上げています」(山下)

ウィメンズクリニックの会場となったのは、菅平高原の中心に位置する「アンダーアーマー菅平アリーナ」。今回の女子サッカー向けのフェスは、アスリート支援のためにアンダーアーマーが運営する『1% FOR THE ATHLETES』プロジェクトによって開催された。

機能を求められるスポーツブラは、スポーツギア的なベースレイヤー。

アスリートが求めるウェア作りが出発点のアンダーアーマーは、日本でもアスリートの声を集めた製品作りを得意としている。今回の『UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU』も、大学や高校のバスケ、バレー、ラクロスなどの部活チームと密な接点を作り、部室でアンケートを集め、実際に試着をした生の反応を参考に製品化したという。

「『UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU』は、ユニフォームを着ても透けない色が欲しいというニーズから、黒、白、グレーの3色を用意しています。今回のヒアリングでは、“試合などで気持ちを高めるために、もう少し派手な色も欲しい”、“縁取りは明るい色が良い”などの声もあったので、今後のためにきちんと検討していきたいと考えています。また、このブラに連動させた、ショーツやタイツなども強化したいですね」(山下)

スポーツブラが部活生たちに広く浸透するには、手間も時間もかかると山下は語る。その理由は、スポーツブラを着用する必要性そのものの認知がまだ十分ではないからだという。さらにスポーツブラは、色やデザインではなく、サイズ感やフィット感など、お店に行って数ある商品の中から選び、試着する必要があることも高いハードルになるのだとか。

「スポーツブラは、単なるウェアというよりも、スポーツギア的な要素が高い服種です。機能を理解していただいた上で、実際に着用してもらうことが何よりも大切です。今回も感じたのは、着てさえもらえたら、“『UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU』がいい”と思ってもらえること。多くの部活生の声を集めたので、確信はあります」(山下)

アンダーバストをホールドする重要なパーツが、アンダーバンド。『UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU』は、下部肌に触れる面が軟らかく、しかも伸縮性に富むため、身体にフィットする。

アスリートの最新の声を反映した『UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU』。

菅平での女子サッカーのフェスから4か月後。東京・有明のドームのヘッドオフィスでは、全国の高校や大学の部活を訪れるチームによる、『UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU』の販促準備が整えられていた。そのメンバーのひとりに、学生からプロの女子バスケ、自身も競技経験を持つチアダンスをはじめとする女性アスリートを担当する廣瀬莉紗がいた。

「私たちスポーツマーケティング部では、スポーツ・アスリート・チームを通じて、アンダーアーマーの価値を伝え、商品を手に取ってもらうきっかけを創っています。その一環として高校や大学に訪問し、アンダーアーマー製品によって各チーム・選手のレベルアップに繋げてもらうための活動を行っています」(廣瀬)

アスリートが必要とする製品づくりを第一に掲げるアンダーアーマーは、トッププロだけでなく、高校や大学の部活を重要視し、年間1000ものチームを訪れる活動を行っている。監督などの指導者、そして高校生や大学生のアスリートたちのニーズに、常に耳を傾けているのだという。

ひろせ・りさ/ドームのスポーツマーケティング部で、女性アスリートを担当。また現在も、仲間と立ち上げたチアダンスの社会人チームで競技の魅力を伝える普及活動を行っている。「スポーツで人生が豊かになることを、製品からだけでなく伝えていけたらと願っています」

最大の課題は、“スポーツブラは重要”という認識づくり。

「女性アスリートの悩みごとに対応するのも、私たちの大事な仕事です。代表的なのは、月経です。大事な試合の前などのコンディションの維持は、選手にとっても大きな課題です。担当チームから依頼を受けて、スポーツに詳しい婦人科のドクターを紹介し、実際にチームで講演を行うこともあります」(廣瀬)

月経の知識や日頃の対処法だけでなく、怪我の予防や、怪我から復帰するためのトレーニングプログラムの相談など内容は多岐にわたるという。その都度、廣瀬はドームとパートナー関係があるトレーナーやサプリメントブランドの担当者を紹介したり、アンダーアーマーのリカバリーウェアを薦めるなどのサポートを行ってきたという。

「部活ブラも、部活生の悩みを吸い上げて、日本で開発されました。スポーツする時の集中力も高まりますし、パフォーマンスにも影響しますが、部活生たちは、そもそもスポーツブラを付ける重要性をまだ十分に認識していません。『UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU』を薦める前に、スポーツブラは大事です、という話をすることから始める必要があります」(廣瀬)

スポーツの競技特性によって、アスリートの体形は大きく異なる。さまざまな体形でもフィットする、部活ブラの高い伸縮性は、背面のメッシュ素材によって得られている。

アンダーアーマーは、アスリートの声からモノを作るブランドである。

廣瀬も、菅平で話を聞いた山下と同様、部活生にスポーツブラの必要性を説くことが大切だと語る。実際に部活生の話を聞くと、汗で不快だったり、擦れたり、動きにくかったり、バスト周りの悩みがたくさん出てくるのだとか。それでも、スポーツブラへの関心が低いのが実情なのだという。

「だからこそバストの構造の説明から始まって、激しい動きの際にはスポーツブラでサポートする必要性を理解してもらうようにしています。そうした理解のうえでこのブラの話をしないと、彼女たちには、まったく響きませんから」(廣瀬)

廣瀬が何度も口にするのは、アンダーアーマーはアスリートの声からモノを作るブランドであること。廣瀬は、全国の部活生と直接会って話を聞き、自身のアスリートの経験を踏まえたサポート活動への大きなやりがいを感じているという。

「部活生は、チームの先輩に憧れることが多いので、先輩にも着用してもらって、後輩たちに“カッコいいし、良さそう”と感じてもらえるように働きかけています。そうしたアプローチができるのも、今の仕事の魅力です。チームでの説明はもちろん、お店とも連携して、部活生たちの目につく施策を1年掛けて作っていきます」(廣瀬)

アンダーアーマーが全ての部活生にむけて贈る『UA ARMOUR BRA FOR BUKATSU』は、3色展開で2月1日(土)より、アンダーアーマー ブランドハウス全店(有明・横浜・大阪・長崎・越谷)および公式サイトで発売される。

取材・文/安藤翔太

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アンダーアーマー スポーツブラ

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