#勝者は冬に創られる
#勝者は冬に創られる
UAオールアウト ウインターキャンプ
UAオールアウト
ウインターキャンプ
参加アスリートの声
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参加アスリートの声
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鈴木実沙紀(ラグビー/女子日本代表)
花田秀虎(相撲、アメフト)
UAオールアウト ウインターキャンプ レポート
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ウインターキャンプ
レポート
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2022年12月、長野県・湯の丸高原。標高1750m、平地に比べ気温は10℃低く、酸素濃度は80%程度。勝利を目指すアスリートのフィジカル・メンタル両面を鍛えることができるトレーニング環境がここにあった。
競技、性別の異なるアスリート9名が集結、アンダーアーマー初となる「アンダーアーマー オールアウト ウインターキャンプ」が開催された。

左から、森脇唯人(ボクシング/ミドル級日本王者)、谷村海那(サッカー/いわき)、宮本英治(サッカー/いわき)、花田秀虎(相撲、アメフト)、卜部令菜(クロスフィット)、鈴木実沙紀(ラグビー/女子日本代表)、バスケス・バイロン(サッカー/東京)、上原力也(サッカー/磐田)、真伍(クロスフィット)※敬称略
ウインタートレーニングのメリット
ウインタートレーニングのメリット
キャンプ冒頭、今回のキャンプでコーチを務める高木紀史(ドームアスリートハウス パフォーマンス テクニカル ディレクター)より、冬のトレーニングがもたらすメリットについて、学術的な観点からのレクチャーとディスカッションを実施し共通意識を作った。
1.気温への適応力を高める
アスリートにとってパフォーマンスに適した温度域がある。一般的に、気温28.5℃以下では体温を保つためにエネルギーを消費してしまい、十分なパフォーマンスを発揮できない可能性がある。
寒冷環境でトレーニングを行えば、自律神経による体温調節機能が鍛えられ、パフォーマンスに適した温度域を広げることができる。アスリートにとって寒さに慣れることは、少しの気温変化にも左右されない強さにつながる。


2.体内から温度を上げる
プレー直前までベンチコートを着ていたり、暖房の効いた部屋にいたりした場合、いざプレーするとき、急激な外気温の低下により、血管は急速に収縮して筋温が下がってしまう。血圧も高まり余計なエネルギーが消費される。これではプレー中にベストなパフォーマンスは望めない。
一旦寒冷環境に身体をさらし(寒冷暴露)、その後にウェアを着用する。収縮していた血管が拡張し、筋温が高まる。こうしてウェアや暖房だけに頼るのではなく、自分の体内から温度を上げることでパフォーマンスを高めることができる。


3.リカバリー能力とメンタルの強化
寒冷環境でのトレーニングでは、寒さによる交感神経優位と、トレーニング後のリラックス状態で副交感神経優位を切り替える機能が鍛えられる。交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行われることで、トレーニングだけでなく睡眠をはじめとするリカバリーも効率よくできるようになる。
また、この自律神経のトレーニングは、困難に直面した時に「レジリエンス(折れない心)」や「グリッド(立ち上がろうとする力)」というメンタルの強化にもつながる。
オールアウト トレーニング
オールアウト トレーニング
朝6時、気温-4℃。トレーニングはトレイルランから幕を上げた。早朝、寒冷環境に暴露することで交感神経を優位に働かせ、低い酸素濃度により全身の細胞のミトコンドリアのエネルギー生産を目覚めさせる。一日を通して高いパフォーマンスを発揮するための第一歩だ。
身体が温まったところでペアストレッチを行い、筋温を保ったままトレーニングに向かう身体の準備を整える。


サッカー、ラグビー、ボクシングなど、さまざまな競技のアスリートのために、高木コーチは本質的な身体の動きを鍛える2部構成のメニューを用意した。
第1部 筋肉を目覚めさせる
第1部 筋肉を目覚めさせる
第1部では、普段使わない筋肉を刺激し、その使い方を身体に覚えさせるトレーニングメニュー。刺激する筋肉を意識しながら、一つ一つの動作に神経を研ぎ澄まして筋肉を操る。
実演を見せるとともに「普段からアクセルを踏む練習はしていても、ブレーキやハンドリングのトレーニングに取り組んでいない」などイメージしやすいメッセージを交えてレクチャーする高木コーチ。アスリートも一つひとつのメニューに対して積極的に質問を投げかけながら理解を深めていく。


第2部 動きの統合
第2部 動きの統合
第2部は、個別の筋肉や動作を一連の動きに統合していくステージ。第1部で刺激した筋肉を意識しながら、徐々に動きが加えられていくステップをこなす。
身体の動きが整ったところで、パワー&ストレングスのメニューへ移行。チューブやケトルベルを使ったケトルベルスイング、メディシンボールを使ったバーティカルトスといったメニューで、整えた動きにパワー発揮を加えてレベルアップしていく。


オールアウト
オールアウト
『オールアウトウインターキャンプ』の名の通り、総仕上げは「オールアウト(出し尽くす)」。平均斜度12度、標高差50m。オープン直前のゲレンデを利用したダッシュ、シャトルラン、ペアランなど複数のダッシュを何本も何本もこなす。
心肺機能、骨格筋が悲鳴を上げる中、「勝ちたい」という一心で力を出し切る。文字通りオールアウトでキャンプを締めくくった。

