トレーニングシューズの必要性

トレーニングシューズの必要性

トレーナーから言えること「トレーニングをする時は、トレーニング専用シューズを履いて欲しい」

トレーナーから言えること「トレーニングをする時は、トレーニング専用シューズを履いて欲しい」

トレーニングシューズの必要性_高木紀史

高木 紀史 Norifumi Takaki
DAH パフォーマンス テクニカル ディレクター

アスリートのパフォーマンスを高めるべく
トレーニングのシステム開発や設計、教育に従事
多くのアスリートの指導に携わる

LISENCE / 資格
スポーツ科学修士(MS)・NSCA 認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)・NSCA 認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)ほか

まず、大前提でトレーニングシューズの重要性をお話をします。
皆さん、トレーニング専用のシューズを履くという習慣はあまりないと思います。
まず、トレーナーから言えることとして、「トレーニングするときには、トレーニング専用のシューズを履いて欲しい」というのが結論です。

わかりやすい例で言うと、サッカーをやるとなったらアスリートの皆さんはサッカー専用のスパイクを履くと思うんです。
陸上選手であれば短距離用のスパイクを履いたり、ゴルファーであればゴルフシューズを履くと思います。

でもなぜかトレーニングになった途端、皆さん普段のスニーカーであったりとかランニングシューズのままでトレーニングしてしまうんです。

トレーニング中はトレーニング特有の負荷のかかり方や動き、それは日常生活のシューズでは補えないような動きや負荷が掛かってきます。それらをしっかりと補うためにはトレーニング専用のシューズを履く必要があります。

元々トレーニングの負荷に耐えられる構造になっていない日常生活のシューズでトレーニングを行うと、*アライメント(所謂骨の配列)が崩れてしまったりすることが考えられます。骨の配列が崩れることによって、筋活動のパターンが変わってしまい、本来働いて欲しくない筋肉が働いたり、もっと働いて欲しい筋肉にスイッチが入らなかったりということがおこります。そして、それが長く習慣化すると、いわゆる”癖”になり、姿勢が変化したり、身体のある箇所に痛みが出てきたりというようなことが起こってしまうこともあります。

*アライメント・・・頭部、体幹、骨盤、四肢の各関節や骨の配列のこと。アライメントが崩れていると関節や筋、靭帯などに負担がかかりケガの原因となりやすい。 正しいアライメントを保つことで、身体各部の効果的な使用や関節にかかる負担の軽減につながる。

 

トレーニングシューズを履く利点

トレーニングシューズを履いて適切なアライメント、そして適切な筋活動パターンでトレーニングを行うことで、トレーニングの効果を最大化でき、障害予防にも繋がります。
そして、それらの動きを能への運動学習(モーターラーニング)させることで、動きが身体に染み付き、動きが習慣化され、適切な姿勢が取れたり、適切な動きができるようになります。

まずは、トレーニングのために、トレーニングに特化したシューズを履いて欲しいです。ベストは場面や内容に応じてトレーニングシューズを使い分けて欲しいと思います。

トレーニングシューズの必要性画像1

Q、ランニングシューズや日常生活のシューズを履くことは具体的にどんなことが良くないのか

A、理由は沢山ありますが、大きなポイントで言うと、トレーニングで掛かる負荷とその方向の違いです。
トレーニングというのは、日常生活やジョギングレベルでは掛からないような負荷が掛かり続けたり(片足に自重の1.5倍~2倍の負荷)、日常生活等ではありえない方向に足部が動いたりします。
普通はかからない負荷、そして運動方向がトレーニングにはあることに対して、その負荷や方向性に耐える構造をしていない一般的なランニングシューズやスニーカーでトレーニングを行ってしまうと、シューズのキャパシティをオーバーしてしまいます。オーバーした分の負荷を身体の関節であったり、筋肉がカバーすることになります。そしてそれが不調や異常をきたしてしまうメカニズムになっています。

Q、トップ選手は何故トレーニングシューズを履くのか?

A、トップアスリートを一般のトレーニーを比べると、トレーニングシューズへのこだわり強いです。彼らは、基本的に自身の身体が資本で、自身の身体一つで成績を残すことで、生計を立てています。野球選手であれば、グラブ、バット、これらが成績に関わってくるので、一つ一つ細かくこだわる。それらと同じくらいシューズにも同じという考えが自然とあるのではないでしょうか。
また、アスリートは、自身の身体の感覚に対して一般の方より敏感に感じることが出来ます。例えば、「重心位置がどちらに傾いた」や「どこの筋肉が働いていない」や「この動きをするとちょっと非効率的な動きだな」などを感じ取るセンサーが研ぎ澄まされています。だからこそ、トレーニングシューズの重要性を感じていて、人間が本来持っている足の機能を邪魔しない、最大化させてくれるシューズを必然的に選んでいます。

トレーニングシューズの必要性画像2

Q、一般のランニングシューズとトレーニングシューズの違いをわかりやすく

A、ランニングシューズはランニングに向けて最適化されたシューズなので、上下・前後方向の動きに対応したシューズの構造になっています。
例えばヒールストライク、まずは踵が地面に着いてからキレイにテイクオフ/立地していくまでのシューズの転がり、地面反力、*ロッカーファンクション/ロッカーメカニズムと言われるような転がり、この転がりの作用を最大化したり、最適化し、更には地面反力(地面からの反発する力)を最大化、最適化するための構造になっている。

その反面、デメリットもあり、横方向の動きに対するサポートは、トレーニングシューズと比べては、劣る。トレーニングというのは、上下、前後は勿論のこと、左右、回旋と三次元/3Dの様々な動きをするので、これら三次元/3Dの動きに対応できるシューズの構造になっていないといけない。

ランニングシューズは、前後、上下のプレーン(2方向へのシンプルな構造)のサポートの構造になっているがトレーニングシューズは多方向のサポートが可能なシューズになっている。

*ロッカーファンクション/ロッカーメカニズム …人間の歩行において、1)ヒールロッカー(Heel rocker)踵が、地面に接地する。2)アンクルロッカー(Ankle rocker)足裏全体を支点に、重心が前に移動する。3)フォアフットロッカー(Forefoot rocker)足指の付け根を支点に、踵が地面から離れ、前に蹴り出す。のステップで関節部分が振り子の支点となり、重心が前にスムーズに移動していく。

Q、トレーニングシューズの構造(厚み)について

A、足の感覚としては、薄い方が感じやすいかも知れないので、トレーニングシューズは薄い方が良いという話しを聞くが、ソールの硬さなども含まれるので、一概には言えない。それぞれのトレーニングシューズには目的やターゲットのメニューに応じて厚さや、中の構造、硬さ、傾斜等が設計されていますので、見た目だけでなく特徴とターゲットとする動きを見るようにしてください。

Q、トレーニングシューズがアメリカで根付いている理由は?

A、正直なところ、トレーニングに対する文化の違いあると思います。アメリカでは、コンビニエンスストアのように街中にGYMがあり、生活の中にトレーニングが溶け込んでいます。それは*フィットネスの参加率でもわかるかとおもいます。
極端な話し、歯磨きと同じように習慣化している方が多いんです。トレーニングが文化として根付くにあたって、正しいリテラシーが身に付き、シューズに対する理解が促進しているんだと思います。
一方日本はまだ、トレーニングが文化として根付いていない。文化が根付いてくるときにトレーニングについての正しいリテラシーが身につき、トレーニングシューズまでにようやく目が向いていくのではないかと思います。。

*フィットネス参加率(人口比率)・・・日本/約4%(約420万人)、米国/約19%(約6,300万人)イギリス/約15%(約1,000万人)

トレーニングシューズ必要性画像3

自分に合ったシューズを探す楽しみ

「トレーニングの時には、トレーニング時に身体にかけられる負荷にマッチしたシューズを履きましょう」という話をさせていたきましたが、先ほども言ったように、サッカーをやるときにはサッカースパイクを、ゴルフをやる時にはゴルフシューズを、ランニングをする時にはランニングシューズを履く。
これと一緒で、トレーニングの時にはトレーニングをの効果を最大化しそして安全にトレーニングを行わせてくれるシューズを履いていただきたいなと思います。

自分の本来の持ってる身体の機能、構造を最大限活かしてくれて、そしてパフォーマンスを最大化して安全にトレーニングをずっと遂行してくれる。
そのサポートをやってくれるのがトレーニングシューズです。
行って見ればトレーニングシューズは、トレーニングの中で必ず自分自身のそばにある。自分の身体と一体化するパートナーであり、戦友です。

最も優れたパートナーとであるためには、まずはショップに足を運んだり、オンラインストアでどんなシューズがあるのかを知ることから始まります。
自分自身の足の形ってどんなものだろう?そして自分自身はどんなトレーニングをやるのか?、そしてその時には一体どんなシューズがいいんだろう?と考えながら沢山のシューズの中から、自分の足や目的に合ったシューズを選ぶ。
「シューズ選びの旅」みたいなものを皆さんには、楽しんでやっていただければなと思います。

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